INTERVIEW
PNA GEL 代表インタビュー

ネイリストとして独立したとき、
「自分のせいでお客様の爪を痛めてしまった」と感じた経験。
サロン勤務時代にはなかった「責任」が、PNA GELを生み出す原点になった。
01 — 原点
ネイリストとして、爪の健康にこだわるようになったのはいつ頃からですか?
独立したことをきっかけに、ですね。もともと、サロン勤務時代は、自分の担当外のお客様に入ることもありました。爪が傷んでいても「ジェルってこういうもの」と思っていたし、ネイリストもお客様も、それがある意味「当たり前」だったんですよね。
独立されてから、何が変わったんですか?
独立してからは、完全に自分一人でお客様を担当するので、爪への履歴がすべて見えるんです。負担をかけないようにすると、欠けたり浮いたりしてしまう。浮かないようにしっかり密着させると、今度はオフのときに爪に負担がかかってしまう。自分のせいでお客様の爪が傷んでいるのかも、と気づいたとき、何とかしなければと思いました。
そしてそう悩んでいたときに、自爪育成という考えやフィルインという技法と出会いました。取り入れてみたら、ダメージレスな施術ができて、爪が健康に戻って、お客様に喜んでもらえたんです。それが自分の自信にもなって「自爪育成って奥が深い!」とどっぷりハマりました。笑
それからは、爪へのダメージを少なくすることを施術の軸に置くようになりました。爪を育てながらネイルを楽しんでもらうという考え方を広めたい、という思いが積み重なって、PNA(パーソナルネイルアドバイザー)の立ち上げへとつながっていきました。
02 — 違和感
既存のジェルに、どうしても拭えない違和感があったと聞きました。
自爪育成サロンとしてフィルインジェルを取り入れてダメージレスなネイルを提供できるようになり、本当に自分の自信になりました。
その中でより一層、健康爪への想いが強くなっていきました。
フィルインでダメージレスな施術をするには、まず浮かせないことが大切で、そのためにはサンディング(爪の表面に傷をつける行為)が必要です。サンディングは悪ではないけど、しなくて済むならそれが一番いいとは思っていました。ノンサンディングジェルもありますが、強い密着成分を使用していることも多く、完全オフしたあとは爪が乾燥して折れやすくなってしまうこともありました。
ジェルを塗っているあいだだけでなく、お客様がジェルネイルを卒業しても、完全な健康な爪でいられるには、どうにかできないかと思ったのです。
03 — 開発
ピールオフジェルという方向性に辿り着いたのにはどんな背景がありましたか?
やっぱり爪を削るということを見直した時に、剥がせるベースでサロンワークで使えるものが欲しい、とはずっと考えていました。ただ、市販のピールオフジェルは、セルフネイラー向けに作られているものがほとんどで、すぐ剥がれたり、剥がしたら爪表面がズタズタになってしまうものも多くて。サロンワークでお客様に使えるものがなかったんです。だから、自分で作るしかないと思いました。
開発中、一番苦しかった瞬間は?
とにかく時間がかかることです。サンプルが届くまでに時間がかかって、やっと届いたと思ったらすぐ欠けてしまったりもしましたし、持ちを確認するだけで最低4週間待たないといけない。4週間持ったのはいいものの、どうだろって剥がしてみたら全然ダメだった、なんてことは何度もあって。
ピールオフジェルだけで2年かかりました。他のサロンワークやスクール業務と並行していたので、休みの日にモデルさんを呼んで施術して、呼べない日は家族にも試してもらったりして。とにかく、検証に時間が多くかかったので、それはすごくもどかしかったですね。
<開発中、数多くの失敗もありました>
それでも諦めなかったのはなぜですか?
本当に多くの方にご協力もいただいたので、後に引けないというのも正直なところですが、絶対にこれはお客様にもネイリストにも必要だと確信していたのが一番です。
究極にダメージレスで、爪を守りながら美しく健康に育めるジェル。オフが早くてダストの心配もなく、体の負担が少なく施術できるジェル。お客様にもネイリストにも、いいことしかない。完成したら絶対に世の中のためになる。ネイリストさんたちが、お客様のために提案できる幅が広がったら、もっとお客様も安心してネイリストに任せられるはず。そういう関係性を絶対に作るという気持ちがすごく強かったですね。
04 — 完成
完成したとき、周りのネイリストの反応はいかがでしたか?
試作段階から検証を手伝ってもらったネイリストの方に使ってもらったとき「このジェルはネイリストの常識を変える!」「この感動は桁違い!」という声をいただきました。
実際にサロンワークで使っていただいた際にも、「作る前と後で、サロンワークの提案の幅が広がりました。」「持病のある方、ご年配の方、妊婦さんにも安心して使えるから、お客様の層も広がって、信頼もさらにアップした気がします。」とネイリストさんの自信と安心に繋がった声を聞けて、改めて作って良かったと思うことができました。
フィルインジェルを使用してるお客様に関しても、ジェル卒業時には徐々にマジックへ切り替えることで、完全オフしても健康爪のままご卒業していただけるようになり、大変喜んでいただいています。
05 — 想い
PNA GELに込めた想いを、改めて聞かせてください。
ネイリストもお客様も、安心して使えるジェルでありたい、ということです。浮かない、爪を傷めない、HEMAフリー、ダストが出ない。純国産で、自分でオフできるから何かあっても安心。そういう「安心」をいくつも重ねることで、ネイルを長く、心から楽しんでもらえると思っています。
ネイリストが安心して提供できること自体が、お客様の安心につながる。だからこそ、長く使い続けられるものを選んでほしいんです。道具に迷わず、自信を持って施術に向き合える——そういうネイリストさんに使っていただきたいと思っています。
最後に、PNA GELを手にしたネイリストに、どんな変化が起きてほしいですか?
ネイリストとしての自信と、豊かさを手に入れていってほしいですね。使う道具や商材で、仕上がりも持ちも本当に変わります。PNA GELを使うことでお客様からの信頼が生まれて、選ばれるネイリストになる。それが自信につながって、生活の豊かさにも繋げていくきっかけにしてもらえたら、すごく嬉しいです。
PNA GELは今後も、爪の健康を考え、ネイリストとお客様の『安心』を広げていくことを大切にしながら、開発や研究を続けていきます。その歩みを、一緒に見ていてくれる方に使っていただけたら、こんなに嬉しいことはありませんし、PNA GELを使って、ネイリストとしてのやりがいと自信をもつきっかけにしていただけたらと思っています。
取材・文:松本紗季